Graveyard of Lights
In the Arctic, there is a belief that the Northern Lights bridge the world of the living to the world of the dead. I began exploring Iceland searching for those lights to feel the soul of my father whom I lost when I was 22. Since his departure, my heart and mind have circled around each other, analyzing and evaluating the meaning of life and death: Why are we born? Why do we die?Each of my journeys to Iceland was punctuated by unforgiving conditions of severe weather. The devastating snow storms killed natives and tourists alike. Similarly, the lack of sunlight killed human spirits, leading to depression and other mental illnesses. I found that these extremes felt very familiar to me and what started off as a search for my father, soon became an exploration of my own personal, inner landscape. I visited many graveyards where there was something fascinating and a peaceful atmosphere. Here there are as many tomb-like photos of northern lights as my age. I interpreted the light as the soul of the dead, and photographed portrait of the light under the extremely cold night sky. This work, which increases by one each year, is completed when I die and become the light.
オーロラはあの世とこの世を繋ぐ光であると、北極圏では言 い伝えられている。 22歳の時に父を亡くした私は、父の魂 を探すため、そしてその死後から頭と心の中をぐるぐる回り 続けている「なぜ私たちは生まれ、なぜ死ぬのか」という問 いを抱えて、アイスランドの旅を始めた。
長年に渡る旅は常に過酷な天候に見舞われた。壊滅的な吹雪 によって地元住民はもとより観光客もその命を奪われ、日照 不足から人々は精神的なダメージを受けていた。この状況が 私の行く手を阻み、予定を中断せざるを得ない日もあり、ま た命の危険を感じることもあった。しかしこのような極限の 環境下に身を置いたことで、父の魂を探す旅から始まったも のが、いつの間にか自分自身の内なる探求へと変わっていっ た。
アイスランドでは引き寄せられるかのように墓を数多く訪れ た。そこには魅力される何かがあり、安らぐ大地があった。 ここには私の年齢と同じ枚数のオーロラの写真が墓のように 置かれている。私はオーロラの光は死者の魂でもあると解釈 し、極寒の夜空の下、光のポートレートを一枚一枚丁寧に撮 影した。毎年一枚ずつ増えるこの作品は、私が死んでオーロラの光となるときに完成する。
Read Moreオーロラはあの世とこの世を繋ぐ光であると、北極圏では言 い伝えられている。 22歳の時に父を亡くした私は、父の魂 を探すため、そしてその死後から頭と心の中をぐるぐる回り 続けている「なぜ私たちは生まれ、なぜ死ぬのか」という問 いを抱えて、アイスランドの旅を始めた。
長年に渡る旅は常に過酷な天候に見舞われた。壊滅的な吹雪 によって地元住民はもとより観光客もその命を奪われ、日照 不足から人々は精神的なダメージを受けていた。この状況が 私の行く手を阻み、予定を中断せざるを得ない日もあり、ま た命の危険を感じることもあった。しかしこのような極限の 環境下に身を置いたことで、父の魂を探す旅から始まったも のが、いつの間にか自分自身の内なる探求へと変わっていっ た。
アイスランドでは引き寄せられるかのように墓を数多く訪れ た。そこには魅力される何かがあり、安らぐ大地があった。 ここには私の年齢と同じ枚数のオーロラの写真が墓のように 置かれている。私はオーロラの光は死者の魂でもあると解釈 し、極寒の夜空の下、光のポートレートを一枚一枚丁寧に撮 影した。毎年一枚ずつ増えるこの作品は、私が死んでオーロラの光となるときに完成する。